
ホームページから集客するということに関して、人それぞれ思っていることが違います。
・できると思っている人
・できると思っていない人
・できる事実を信じない人
・できると信じてるし簡単だと思っている人
・できるけどお金がかかると思ってる人
・アナログに勝るものはないと思ってる人
などなど・・・
いろんなタイプの人がいます。
ホームページからの集客は本当にできるか?できないか?
と問われると、もちろん「できます。」
ただし、できると言ってもいくつかのパターンに分かれると考えられます。
・比較的ホームページ集客に向いていて、やりやすい業態
・ホームページ集客にはあまり向いておらず、困難な業態
・集客する手段がホームページ以外にほとんど無い
では、それぞれどういうことなのか詳しく説明しますね。
比較的ホームページ集客に向いていて、やりやすい業態
この業態は、簡単に言うとニッチで専門性の高い業態が向いています。
専門的でマニアック、それでいて製品やサービスのクオリティは高く、そこでしか買えないモノや、そこでしか受けれないサービスを提供している会社です。
宣伝をしたいけど載せるのに適した雑誌が見当たらない・・・
同じ業種を集めたポータルサイトもほとんどない・・・
ニッチなのでポスティングや新聞折り込みで不特定多数の人をターゲットに宣伝しても費用対効果が合わない・・・
もう、自社のホームページを使って集客するしかありませんよね。
でも、その会社しか扱って無いモノなので、遠方からでも本当に求めている人は来店しますし、通販なら世界中に販売することができます。
一見、ニーズが無いように思えるものでも案外求めている人はいたりします。
私もwebコンサルタントとして相談を受けて、一番やりやすいのがこの業態です。独自性や差別化などの強み(USP)を見つけ出し、しかるべき手段でしかるべきターゲットに向けて発信すれば、そんなに難しいことはないと思います。
比較的ホームページ集客に向いておらず、困難な業態
この業態は以外に多く、提供している商品やサービスの単価が低い業態、特にこだわらなければ、すぐに見つけることが出来る業態です。
また、大抵このような業態は大手ポータルサイトが検索市場を独占しています。
わかりやすいのがヘアサロン、ネイルサロン、飲食店(高級店を除く)などで、このような業態はホームページからの集客にはどちらかと言うと不向きです。
例えば、客単価3,500円ぐらいの飲食店の場合、ユーザーがお店を探す際にGoogle検索したとしましょう。「京都 居酒屋」などのキーワードで検索します。
すると、1ページ目に表示されるのは、ホットペッパー・ぐるなび・食べログ・Rettyなど大手のポータルサイトばかりです。そしてユーザーはそのサイトに入れば膨大な数の飲食店が掲載されているので満足してそこから選びます。
この大手のポータルサイトがしのぎを削る、強力な競合を相手に検索順位で勝負するのはあまり得策とは言えません。
ヘアサロン、ネイルサロンなども同じです。
このような業態でもホームページから集客は出来ます。
地道にコツコツとSNSのフォロワーを増やし、そこからホームページへ誘導というのも一手ですが、コツコツと長期スパンで考えての継続的な運用が必要となります。一旦その流れが出来てしまえば、ポータルサイトへ支払っている多額のコストが削減できます。
また、単価が低い業態がホームページ集客に向いていない理由としては、予算が投入できないからです。集客できるだけの予算を投入して、広告やSEOなどをしても、費用対効果が合いません。
ネット上で単価が低い業態のリスティング広告を目にすることがよくありますが、それを見て私はいつも疑問に思っています。
集客する手段がホームページしか無い
この業態はちょっと特殊な業態です。営業許可的なものとか、業種的に広告が制限されているような業態です。
キャバクラやクラブなどの夜のお店、さらに規制が厳しくなる性風俗店、そして法律的に違法では無いけどグレーな業種などです。
このような業態は、路上での客引きは禁止されていますし、広告を掲載できる雑誌も限られていたり、街頭でのチラシ配りも制限があります。
そうなんです。宣伝や広告をする手段が無いのです。
となるとどうするか?もうホームページしかありません。
なのでこの業態も同業他社が、ホームページとネット集客に予算を投入している競合が多い業態です。
ホームページから集客が出来るかどうか?という問題よりも、ホームページから集客するしかないのです。
あとがき
最近、ある一本の営業電話が掛かって来ました。
「新しい集客方法のご提案です。今よりもっとお客さんが増えたら嬉しくないですか?」とのこと。
いや、それは嬉しいよもちろん。そんな集客方法あるなら営業電話とわかっていても、とりあえず話を聞こうと思い聞いていました。
ダラダラと説明が続くのですが、何を言いたいのか見えて来ないので、
「結局はどういう方法で集客するんですか?」と聞くと、
「ホームページです。」
「・・・・・・」
同業者であることを話し、丁重にお断りしました。
今思えば、少し後悔しているのですが、一体どうやってホームページから集客出来る提案をしてくれるのか聞いておけば良かったです。
ホームページからの集客は、出来ることは出来ますが、簡単に出来る訳ではありません。手間暇かけて育てて行くことが一番の近道だったりすることもあります。集客しやすい業態、しにくい業態、きっちり見極めて最適な方法で運用し、集客に繋げて頂ければと思います。
(Ray’s&Company webconsultant iso)